Tesla(テスラ)

企業・サービス概要

企業概要

 シリコンバレーのカリフォルニア州パロアルトに本社を置く、電気自動車メーカーです。2003年にアメリカ合衆国デラウェア州にて設立し、2004年には第一回シリーズ投資ラウンドを主導したスペースX社CEOのイーロン・マスクが取締役会長に就任しました。2010年にはトヨタ自動車と電気自動車の分野における共同開発を行う業務提携契約も発表しています。 2020年に入ってから同年9月1日までにテスラの株価は約500%上昇しています。2010年に17ドルで上場したテスラ株は2020年8月28日現在2318.49ドルに達しており、7月1日には時価総額がトヨタ自動車を抜き、自動車業界のトップとなりました。

サービス概要

 電気自動車と関連製品の開発・製造・販売に従事しており、初の電気自動車はスポーツカー「ロードスター」、続いてセダン「モデルS」、SUV「モデルX」「モデルY」、新型セダン「モデル3」を展開しています。また、充電・蓄電の電力システムも製造しており、地域別売上は米国が約50%を占めています。

AI分野におけるポイント

自動運転技術

 AIを使った自動運転技術の開発しており、自動運転車が互いに情報を共有できる「フリート・ラーニング」機能の提供や自動車業界で初めて自動的に各種ソフトウェアを更新するサービスも行っています。自動運転に対応した新しい統合ECU(電子制御ユニット)「FSD(Full Self-Driving)コンピューター」を搭載しています。自社製造の半導体チップを使い、AI(人工知能)の処理性能を飛躍的に高めたのが特徴です。

FSDチップ

 テスラが開発した「FSDチップ」は、CPUコアやGPUコアに加え、AI処理を高速化するための専用回路であるAIアクセラレーター「NNA(Neural Network Accelerator)」を搭載しています。NNAは、FSDチップのAI処理性能を高めている“心臓部”ともいえる回路で、テスラはこの部分を「驚くほど単純な構造」にカスタム設計しました。

 また、自動運転用のチップは、主に半導体大手で業界のトップであるエヌヴィディア(NVIDIA)が開発しており、同社は自動運転用のチップを20社以上に供給しています。テスラモーターズCEOのイーロン・マスクのよると、NVIDIAのチップはクルマに取り付けたカメラによって毎秒200フレームの処理を行うのに対し、テスラのチップは毎秒2000フレームにも対応し、従来の処理速度の10倍にもなります。

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