企業・サービス概要
Tokopediaは、2009年に設立され、インドネシア最大のオンラインマーケットプレイスを展開している企業です。同社のオンラインマーケットプレイスは、個々の企業家や中小企業がCtoC環境のオンラインストアを開設できるプラットフォームとなっており、数百万いるとされる現地中小企業が、1億以上の商品を国内全域17,000の島々に販売しています。
同社が提供するサービスのポイントは、出店者から送料を取らずに全て負担することによってユーザーに対して“送料無料”という価値を提供しているところです。2020年10月末時点におけるデータによると、Tokopediaのプラットフォームで扱う商品数は3億5000万点、出店者数は940万、デイリーアクティブユーザー数(DAU)は1億に達し、インドネシアの98%の地域にサービスを提供しています。
2014年10月、ソフトバンクを筆頭として一億ドルの資金を調達することに成功しました。
さらに2017年8月には、アリババから11億ドルの出資を受け、一方で出資したアリババはインドネシアの電子商取引で足場を得ることに成功しました。
これらの出資を受け、同社が調達した資金総額は28億ドルにまでのぼりました。企業評価額は100億ドル(約1兆330億円)にのぼり、インドネシアのユニコーン企業としては配車アプリを運営する「Gojek」に次ぐ規模となっています。
AI分野におけるポイント
同社はAIに特化した施設“Tokopedia AI Center of Excellence”(https://tokopedia-ai.cs.ui.ac.id/)を設けています。
このAIセンターは、インドネシア大学のコンピューターサイエンス学部(Fasilkom UI)にあり、共同作業スペースと、インドネシアで最速のAIおよびディープラーニングコンピューティングインフラストラクチャであるNVIDIADGX-1を完備しています。組織の観点から見ると、AIセンターは単なる別の研究所ではなく、Fasilkom UIのさまざまな研究所の研究者が、外部のパートナーと協力して実際の問題を解決するための活動のハブです。
Tokopediaは、チャットボットのイノベーションで3つの金メダルを獲得し、2019年のコンタクトセンター世界においては3つの賞を受賞しました。