Lenskart

企業・サービス概要

Lenskartは2010年にインドで創業された、メガネやコンタクトレンズ、アイケア製品販売のeコマース企業です。同社はオンライン・オフラインでのオムニチャネル戦略を強みとしており、実店舗はインド国内100カ所余りの都市で535店を展開しています。ただその中でも、同社の全売上高の60%超はオンライン販売が占めています。

インドでは視力が悪くメガネを必要とする人が5億人超いますが、その中で視力を矯正しているのは1億7000万人しかいません。そのため同社はインド国内にかなりの成長ポテンシャルを見出しており、訓練を受けた検眼医があまりいない小さな町や村においての市場展開を特に期待しています。同社は、顧客となりそうなすべての人に無料の検眼テストを提供しており、またユーザーがいくつかのメガネを自宅で試し、それから購入を決められるようなシステムを導入しています。

さらに、同社のウェブサイトでは、AIを使ってユーザーがいくつかのメガネをかけてどのように見えるのかを試せるようになっています。2019年12月、事業拡大に向けソフトバンクのビジョンファンドから新ラウンドで2億7500万ドルを調達することに成功しました。ソフトバンク・ビジョン・ファンドからの投資で、同社の資金調達額は累計4億5600万ドルにまでなりました。

AI分野におけるポイント

Lenskartはレンズの削り出しから販売まで一気通貫で提供するサービスを提供しており、AIを活用することで新しい購買体験を生み出しています。

AIを搭載したアプリを用いてユーザの輪郭データを読み取り、視力や目からカメラまでの距離を測定し、どのように眼鏡が顔にフィットしているかをリアルタイムで表示するほか、顔のタイプや大きさに合わせてオススメの商品も提示してくれます。手軽な価格でわずか1〜2日後にカスタムメイドされた眼鏡が自宅に届くことの背景にはAIの存在があります。

さらに、同社はAIを活用したビデオ分析プラットフォームTangoEyeに投資しています。

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