土木や建築の世界では歴史も長く、長らく人材不足という問題を抱えていましたが、この状況の打破のためには、建築業界こそ、AI化をしていく必要があると思います。統合するシステムは導入する時間がかかるかもしれませんが、是非チャレンジしてみてください。

これまでの建築業務は、作業工程ごとに分かれていて、今までは、それぞれの工程が独自のシステムが導入されていました。そのためAIを導入する最大のメリットは、AIのかなめとなるデータを共通化して、システムを統合化できることにあると言えるでしょう。

例えば、BIM（Building Information Modeling）という建物情報モデリングというシステムがあります。これは、統合されたシステムですが、どんなことができるかというと、例えば、建設する場所を、Ⅲ次元測位データで収録すると、AIがそのデータを３D 化します。ここで得られたAIモデリングに対して、建物の使用、コスト、工期などを入力すると、すぐに施工計画書を作成してくれます。さらにこの計画書は、関連する、設計、施工、調達チームなどに共有され、変更があった場合には、全てに反映、再計算されます。
この仕組によって、膨大な調整作業がAIによって、自動化されます。

なお、国土交通省でもこのシステムを推進していて、「i-Construction」というプロジェクトでも詳細を見ることができますので、参照してみるのがいいと思います。
https://www.mlit.go.jp/tec/i-construction/index.html

データを共通化してはじめて、AIを活用して、その効果を享受することができるようになりますので、ぜひ検討をしてみてください。