データを集めていくという点からは、IoTも大事な分野ですね。ウェアラブル端末がどんどん広まってきていますが、スマホでも睡眠データや心拍数も集められるようになっています。こうした個人のデータを集めることもできますし、在宅の患者であれば、リアルタイムで取得したデータをAIが解析して、適切な医療サポートに役立てている事例もありますからね。

AIが注目されている理由は、なによりも高齢者の急増といっても過言ではありません。当然、医者の数は急には変わりませんから、医療は逼迫しますし、何よりも都市から離れた地域では十分な医師も病院も確保されていないといった医療格差の問題もでてきています。そんな中で注目を受けているのが、医療へのAIの導入です。

AIが得意と言われる画像診断の仕組みができるようになれば、専門医が不足する離島での病名診断もできるようになります。多くの患者の遺伝子を集めたオープンビックデータをもとに、ゲノム解析を行うことでAIで、ワクチン開発や創薬に役立てることもできます。そうしたデータを元にAIが情報提供をサポートし、医師同士のコミュニティーを活発にし、遠隔の医師にアドバイスを行った利することもできるようになります。

とにかく、国を上げてこの医療におけるビックデータを集めていくことがとっても大事になっています。これをAIで解析して行くことが今の時期とても大切になってくるでしょう。