モルフォ

企業・サービス概要

 東京都千代田区に本社を置く、画像解析領域でサービスを展開している企業です。2004年に株式会社東京大学エッジキャピタルが運営するファンドから出資を受けました。2011年、東京証券取引所マザーズ市場に株式上場。オープンイノベーションのもと、さまざまなステークホルダーと連携し、研究開発の成果を実用化しています。

 事業内容は、画像処理およびAI(人工知能)技術の研究・製品開発とスマートフォン・半導体・車載・IoT向けソフトウェア事業をグローバルに展開しています。2015年に次世代画像認識システムを開発のため、デンソーと資本提携をしています。画像認識技術のアルゴリズムが、高度運転支援および自動運転技術の実現に向けた次世代の画像認識システムに応用されています。現在カメラデバイスはスマートフォンのみならず、監視カメラやドローン、ロボットなどの、様々なデバイスへの搭載が進んでいます。モルフォはスマートフォン分野で培ってきた組み込み製品開発のノウハウを活かして、様々なAI/ディープラーニング技術を車載、製造、建設、放送、医療分野などへ提供しています。

AI分野におけるポイント

・「SoftNeuro」は、世界最速級のディープラーニング推論エンジンです。主要なディープラーニング・フレームワークを用いて行われた学習結果を活用して、エッジデバイスなどの様々な環境上で高速な処理を実行します。

・「Morpho Semantic Filtering」は、AI(人工知能)を用いた領域分割と画質を最適化する画像処理により、カメラだけでは実現が難しいダイナミックかつ印象的な写真を生成する技術です。

・「Morpho Deep Recognizer」は、画像分類タスクを手軽に、かつ、高速に実行できるAPIライブラリです。

・「Morpho Deep Detector」は、物体検出タスクを手軽に、且つ高速に実行できるAPIライブラリです。

・「Morpho Pose Estimator」は、人体の姿勢を推定する技術です。この技術にはディープラーニングを用いており、高い精度で正しく姿勢を推定できます。

・「Morpho Deep Segmentation」は、セマンティックセグメンテーションタスクを手軽に、且つ高速に実行できるAPIライブラリです。

・FACE Targetは、AI技術を用いて人物の顔検出及びトラッキングを行い、マスク候補の座標を自動抽出する技術です。人物の顔にモザイクやぼかしなどのエフェクトを施すためのマスク座標を生成することができます。

・モルフォのAI学習環境ではTrainingに必要となるこれらの典型的な処理や、classification, detection, segmentation等のタスク、各種モデルが実装されており、オプションを変更することで新たな実装なしに様々なTrainingを実施できます。

・「Morpho Dual Camera Solutions」は二眼カメラで撮影した画像からデプスを推定し、自然なボケ画像を生成するソフトウェアです。ステレオカメラを用いてデプスを推定、さらにAIを用いてリファインメントを実施することで、高精度なデプスマップ・ボケ画像を生成することが可能です。

・「Morpho Deep Tracker」は、ディープラーニング技術を応用した汎用の物体追跡エンジンです。AI推論エンジン「SoftNeuro®」を活用することでスマートフォンでのリアルタイム動作を実現するとともに、パラメータ設定により映像編集など高い精度が求められるアプリケーションにも対応しております。

・「REACTION Tracker」は、TV番組でよく使用される「リアクションワイプ」を自動で生成する技術です。

・「Morpho Depth Sensor」は、カメラで撮影した画像から被写体の領域をAIにより推定し、背景をぼかす技術です。

・「Morpho Crowd Counting」は監視カメラの映像を解析し、AIにより自動でカメラ内に写る人数をカウントする技術です。

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