手元にあるスマートフォンに、いくつの種類のセンサーがついているのをご存知でしょうか?
カメラもセンサーはもちろんですが、GPSセンサー、磁気センサー、加速度センサー、環境光センサー、近接センサー、指紋センサーなど様々なものが搭載されています。
このセンサーですが、AIでは欠かすことができないものでなんです。センサー自体は何も考えないではないかというかもしれませんが、AIはご存知の通り、有効なデータがあって初めて成り立ちます。そのAIのためのデータを正確に取得するための手段がセンサーになるわけです。
究極のデバイスとも位置づけられる自動車。これももはや電子機器と言われるほどの半導体のみならず、センサーが搭載されています。特に、「自動運転」の分野では、データ取得をするためのセンサーは、進化を遂げていますので、今回は、センサーという面から自動運転におけるAI活用について見ていきたいと思います。
さて、そんなセンサーですが、自動運転で利用されるセンサーは次のようになっています。
注目されているセンサーとして、LiDARと呼ばれるものです。とても高価なので一般車にはまだ搭載をされていません。代わりに、可視光カメラが苦手とするような視界不良な状況では、長距離センサー向けにはレーダー、近距離向けでは超音波センサーを組み合わせて使用します。
実際にこのような技術を組みあわせて、米国自動車技術会SAE(Society of Automotive Engineers)では、自動運転のレベルを定義しています。
2017年には、量産車として初めてレベル3の自動運転を実現したAudi A8では、渋滞時にドライバーの代わりに運転を行うことができます。このA8に搭載されているセンサーは、次のようになっています。
そして機能や性能、性質が異なるこれらのセンサーを組み合わせて、お互いの弱点を補いながら安全性を確保しています。こうして取得したデータを元に、画像認識等の技術と組み合わせながら自動運転を実現しています。
自動運転はとても多岐にわたる分野、そしてAIのみならず様々な分野の複合技術の塊です。各要素技術にも注目をしていく必要があります。
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