Fanatics

企業・サービス概要

Fanaticsは、アメリカのフロリダ州に本社を置く、スポーツライセンスのアパレル商品・グッズの製造や流通、オンラインECサイトの運営を手がける企業です。

同社は1995年に創業後、スポーツ用品の販売事業を拡大し、2011年にはプロアメリカンフットボールリーグ(NFL)や野球の大リーグ(MLB)関連のグッズ販売などを展開する米EC大手GSIの傘下に入りました。

また300以上のオンラインおよびオフラインストアを運営しておりスポーツ用品の世界的な売上シェアは約10%を獲得しています。

さらに、ホットマーケティング(優勝の直後などホットなタイミングで商品を共有)で成功を収めており、大リーグなどとスポーツグッズ販売の⾧期契約を交わしています。

AI分野におけるポイント

顧客の購買行動や傾向に関する膨大なデータを蓄積したAIが、商品の需要を正確に予測し、効率的な生産に繋げています。

特に、強みとしているのはホットマーケットの企画生産販売能力です。

ホットマーケットとは、スポーツで言うと、チームが優勝した時や記録を打ちたてた時などといったイベントの際にグッズの需要が増すことを指します。

ファンが興奮して「ホット」な時に、彼らが欲しいモノをいかに早く、もしくは又は事前に企画して販売に繋げることが重要となっています。

従来では多くの場合、受注生産で発注数が確定してから生産開始するため顧客のもとに届くには1-3ヶ月かかります。

一方、同社では、このホットマーケット対応に向けて、製造・物流インフラへの投資と需要予測、リーグやチームとの連携(企画承認)体制を整えています。

MLBやNBAのPlayoffが始まると、どこが優勝したらいくら売れるかの需要予測が共有され、それが日々アップデートされていきます。

そしてその需要予測をベースに生産準備を行うため、需要が最も高まった時に供給することが可能となるのです。

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