Beike

企業・サービス概要

北京に本社を置き、中国で急成長しているAI住宅売買プラットフォーム「Beike(貝殻找房)」。同社は2001年創業の不動産仲介「鏈家(Lianjia)」の一部門として2017年に設立された。Beikeの親会社であり、中国を代表する不動産仲介ブランドである『Lianjia』だが、現在はBeikeの傘下に組み込まれている。

2018年4月にオンライン不動産取引サービス『Beike Platform』をローンチ。データベースには2億3千万件の物件が登録されている。2019年にはBeikeは2兆1,280億元(3,130億米ドル)の総取引額を生み出し、プラットフォーム上で220万件以上の住宅取引を成立させた。

Beikeの特徴

中古住宅、新築住宅の販売、賃貸、リフォーム、不動産金融ソリューションなどのサービスを提供しており、O2O(オンライン・ツー・オンライン)取引を重視しているのが特徴。AIを使って物件の取引をすることができ、成約や価格の予想も可能。また、VR(バーチャルリアリティ)で内覧する機能や、自分好みの内装の雰囲気を確認できるホームデザイン機能などもある。

さらに、中国では、携帯電話に合わせたVRメガネを使って、3Dシーンを自由に歩き回り、CGによる家具の配置シミュレーション、AIによる物件の音声案内、近隣地図との連携、情報提示を体験できるなど、これまで不動産業界には無かった革新的なサービスを提供している。

Beikeの資本政策

2018年、中国のTencentやプライベート・エクイティ・ファームのウォーバーグ・ピンカスLLCから約20億ドルを資金調達。2019年、同じくテンセントから8億ドルを資金調達。2020年、SoftBank Vision Fund(以下SVF)から約24億ドルを調達した。調達した資金は研究開発、製品のアプリケーションシナリオの拡大、チームの構築に使用されるという。

2020年8月13日、ニューヨーク証券取引所への上場を果たした。上場初日に株価は公開価格から87%も上昇、翌月には時価総額6兆円を突破した。設立から3年弱での上場となった。上場で調達する資金は約30%をビッグデータ、VR(バーチャルリアリティー)、AI(人工知能)などの研究開発に、約30%を本業の不動産取引サービスの拡充に、約25%をサービス提供地域の拡大に充てるとしている。

SVFの投資

中国のオンライン住宅プラットフォームは、多くの企業が運営しているハイリスクモデルといわれているにもかかわらず、SVFは今回の投資で成功を収めた。Beikeの上場によりSVFは莫大な利益を得たとみられている。

Beike のAIに関する特徴

Beikeは今までに500万件以上の物件を3Dで提供し、1日平均2万以上のデータを追加することによって多大なデータベースを保有しています。ユーザーは3D内覧を通じ720度、部屋の中を自由に歩くことができ、かつ3D構造、装飾、空間の大きさなどの明確な情報を一目で把握することができるため、実際に内覧しているのと同じ効果を最大限に体感できる。

また中国では、携帯電話に合わせたVRメガネを使って、3Dシーンを自由に歩き回り、CGによる家具の配置シミュレーションやAIによる物件の音声案内、近隣地図との連携、情報提示といったtサービスを体験できる。

Beikeのホームページはコチラ