企業・サービス概要
企業概要
アメリカ合衆国カルフォルニア州に本社を置くIT機器大手です。1976年にスティーブ・ジョブスらが創業し、2012年には株式時価総額が6230億ドルを超え史上最高額を更新し、2018年には株式時価総額が米国企業初の一兆ドルを超え、最高額を再更新しました。近年は新型コロナウイルスによる外出制限の影響でiPhone及びiPadなどデジタル機器の売り上げが伸び、売上高、純利益ともに過去最高を更新しました。
サービス概要
メディアデバイス、PC、スマートフォン、タブレット端末などのデザイン・製造・販売に従事し、主要製品は「Mac」、「iPhone」、「iPad」、「iPod」、「Apple Watch」、「Apple TV」などの消費者製品で、ソフトウェア商品の「iOS」やクラウドサービスの「iCloud」、「ApplePay」なども展開しています。デジタルコンテンツやアプリも販売し、専門の音楽・映画産業向けソフトウェア製品の大手の提供元でもあります。
AI分野におけるポイント
Siri
SiriはiPhoneだけでなく、MacやAppleTV等の製品にも組み込まれており、ディープラーニングを用いたユーザーの「音声認識」「自然言語理解」「命令の実行」「返答」の四つの要素の行動予測支援を行うことができます。スマートスピーカー「Home Pod」を世界中に普及させることができるブランド力を保持しています。Home Podは簡単な調べものや音楽の再生、スマート家電のコントロールを音声コマンドのみで可能にするだけでなく、部屋のなかでiPhoneを見失った場合に、HomePodに話しかけてiPhoneを探せる機能「Find My」も利用可能となっています。
Xnor.ai の買収
2021年１月にエッジAIのXnor.aiを約220億円で買収しました。XNor.aiの技術は、クラウドにデータを送ることなく低リソースのエッジデバイス上でAIモデルを実行することにフォーカスしています。
Vilynx Inc.の買収
2020年11月にVilynx Inc.を買収しました。AIを活用することで、ビデオの音声やテキストを分析し、ビデオで何が表示されているか判断できる技術を開発し、動画のタグを自動で作成し、動画を検索できます。米Bloombergは、アップルが音声認識技術「Siri」や検索、写真アプリに本技術を応用する可能性があると報じました。2020年にAppleはこれらの他にInductive、VoysisなどのAI企業を買収しており、今後のAppleのAI活用に関する意識が確認できます。