1,000点を学習したAIが生み出す複雑で緻密な壁紙。ピクシーダストテクノロジーズとの共創プロジェクトから誕生

1,000点を学習したAIが生み出す複雑で緻密な壁紙

建設業界を中心に事業を手掛ける野原ホールディングス株式会社(本社:東京都新宿区 代表取締役社長:野原弘輔)が展開するインテリア内装材·壁紙ブランド「WhO(フー)」は、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社(本社:東京都千代田区、CEO:落合陽一、以下 PxDT)と共同で、最先端AIシステムを用いた壁紙デザインプロジェクトをスタートした。

深層学習を用い「人間には提案できないデザイン」を

WhOはより美しく、より愛され、よりよい空間を目指して、日本における壁紙の可能性を広げながら、日本の住まいや空間に適した、日本人の感性に合うデザインを提供する壁紙ブランドである。さまざまなクリエイティブ活動を繰り広げる「graf」プロデュースのもと、2016年にはグッドデザイン賞を受賞した。

今回のプロジェクトはWhOと筑波大学准教授である落合陽一氏が代表取締役CEOを務めるピクシーダストテクノロジーズ株式会社との共創プロジェクトであり、PxDTの開発した深層学習を用い学習した既存デザインから新たなデザインを次から次に創り出すAIシステム「DeepWear™」を用いた。WhOのもつ「PATTERNS」シリーズの壁紙のデザインデータ1000柄をDeepWearに読み込ませ、深層学習させることで、新しいデザインを100柄自動的に生み出した。これはインテリア業界における新たなデザインアプローチであり、既存の壁紙を学習データとして読みこませたことにより、過度に奇抜であったり、どことなく落ち着かないデザインであったりなど、日本のインテリア空間に馴染まないデザインとなることを避けつつ、学習した個々の壁紙データの質感、パターン、テイストなどを捉えたAIならではの描画表現を実現し、DeepWearのコンセプトでもある「機械がつくる 人間には提案できないデザイン」を表現することを達成した。

WhOは今回、自動生成された100の壁紙デザインから独創性の溢れた1点を選定し、PATTERNSシリーズの100品番目として7月15日(木)にリリースする。生成されたデザインのうち、他のデザインは既存のデザインに似てしまっていたり、同じパターンの繰り返しであるリピート柄であることが多い中、選定されたデザインは一見はリピート柄だが、その実線の太さの強弱や揺らぎなど細やかな点でランダムな描写となっており、学習した壁紙の個々の特徴を見事に調和させたデザインである。

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