AIを活用した自動棚割りアルゴリズムを開発、売場づくりの効率化に向けた実証実験を開始

花王株式会社は、花王グループカスタマーマーケティング株式会社と株式会社エル・ティー・エス(以下LTS)が共同開発した、人工知能による自動棚割りアルゴリズムの実証実験を開始した。棚割り作業の自動化による業務改善と、販売店の売場づくりの効率化をめざすという。

花王では長きにわたって、棚割りシステムを開発・運用してきた。棚割り業務は、売場づくりのための重要な活動のひとつであるが、店舗ごとに異なる売場規模や商品構成等に応じて、数多くのパターンを人が経験をもとに時間をかけて作成する必要があり、販売店さま・メーカー・ベンダーにとって大きな業務負担となっている。

そこで花王は、棚割り業務の効率化による作業時間・コストの削減をめざし、人が作成した基本パターンをもとにその商品構成や配置に準拠しつつ、拡大・縮小パターンを自動的に作成できる「AI自動棚割り生成アルゴリズム」をLTSと共同で開発した。このアルゴリズムを活用することで、最大で棚割り作業時間を従来の60%の削減が見込まれる。今後、販売店との実証実験を通して、効果検証とさらなる改善・効率化をめざす。

また、より長期的には、AIの進化により、店舗周辺の地域特性やお客さまの購買行動の変化を検知し、より効果的な棚割りを自動生成することで、さらなる棚割り業務の効率化と、売上・利益の改善や欠品・返品の削減による売場生産性の向上をめざしている。

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