企業・サービス概要
VIPThinkは2016年に中国で設立されたエドテックのスタートアップです。同社は主に2歳から12歳までの子供向けのオンライン数学レッスンを提供しています。現在、毎月の売上高は2,200億人民元(約3.5兆円)に達しており、将来的には、1万人の教師を雇用し、1億人の学生にサービスを提供することを目指しているとのことです。
教育コンテンツは全てアニメーションで構成されており、中国のアニメーションIPの「スーパーウィングス」をコースの中で使用しています。コースやサービスに不満がある場合は、6時間以内に全額払い戻しを申請できるシステムとなっており、2019年9月時点で10万人のプレミアム会員を抱えており、総視聴回数は250億回を超えています。
さらに2020年には、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2がリードしたシリーズ C ラウンドで1億8,000万米ドルを調達することに成功しました。
AI分野におけるポイント
同社が成長している要因として挙げられるのがAIの活用です。
単純なオンライン教育だけでなく、AIのカメラが受講中の姿勢や表情、答え方を判定し、判定結果に応じて次に出題する問題を準備するシステムとなっています。このシステムによって、従来では家庭教師や人間の手では難しいものが、AIを活用することで可能となりました。さらに同社は、AIベースの思考トレーニングコースも開始しています。