Yelp(イェルプ)

企業・サービス概要

企業概要

 2004年、カリフォルニア州サンフランシスコで2人の元PayPal従業員によって創業された、世界最大のローカルビジネスレビューサイトを運営する会社です。 2012年に株式を公開し、現在では1億5000万人以上のユーザーを抱えています。世界32カ国で提供され、日本では2014年4月からサービスを開始しています。口コミでのローカル情報を収集し、レストランなど各種サービスに対しコメントや評価を書く人、それを読み参考にする人、評価される事業者の三者を中心に事業を展開、ローカルビジネスの情報をオンライン上で発信しています。無料あるいは有料の掲載広告を提供しています。

 Yelpのサイトには様々な国のビジネスやサービスのレビューが掲載されています。リストは多岐にわたり、飲食店やホテル、イベント会場から教育機関、医療機関、美術館、公園、教会といった非ビジネス的場所まで含まれます。ローカルビジネスの口コミサイトとして立ち上げられましたが、レストランやバーなどの飲食店の情報が多く集まり、今日ではアメリカでの標準的な飲食店検索・口コミサイトとしての地位を確立しました。

サービス概要

 最大の特徴として各店に寄せられたレビューの量と質が挙げられます。誹謗中傷やステマ、あるいはビジネスオーナー自身によるレビューなどを特殊なアルゴリズムでふるいにかけ、それらを「おすすめできないレビュー」としています。投稿されるレビューの約25%が「おすすめできないレビュー」と判断されています。他にもレビューの質を担保するために、実名と顔写真の公開が推奨されていたり、質の高いレビューを投稿するユーザーを「エリートユーザー」と認定したり、エリアごとにコミュニティマネージャーを配置し、イベントを開催するなどしています。

 また、UI、UXにも優れていることや豊富な店舗情報も特徴の一つとして挙げられます。更に、レストラン予約サービス、OpenTableとの連動により、Yelp上のレストラン詳細ページから人数と日時を入力するだけで、即座に予約を入れる事が可能になりました。

 さらにYelpでは検索結果画面や一覧機能を使って広告を掲載することができます。広告料を払えば個別にメッセージやビデオ、写真、スライドショーをウェブページ欄だけでなくリストトラフィックで受けたレポートで広告を表示させることができます。また、広告クライアントの所でサービスユーザーが偽のチェックインを行うことを防止する措置も取られています。

AI分野におけるポイント

  • 世界中のビジネスに関するレビューが1億件以上掲載されていています。ユーザーから上がってくるレビューデータをAIが処理、選別することで、ユーザーに有益な情報だけを目立たせるようにしています。
  • 画像認識技術を用いて、色、質感、形状を識別し、写真だけでレストランの情報を特定することができます。

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