スマートスピーカーの仕組みと特徴

はじめに

昨今、人工知能を搭載し私たちの生活をサポートしてくれるスマートスピーカーが急速に売り上げを伸ばしており、GoogleやAmazon、Appleなどさまざまなメーカーが製品を開発しています。 ますます成長すると予測されるスマートスピーカーですが、その仕組みはどのようになっているのでしょうか。 

この記事では、スマートスピーカーの仕組みと特徴、また最新の機種についても紹介していきます。 

スマートスピーカーとは

スマートスピーカーとは、AIアシスタントの機能を搭載したスピーカーデバイスのことを指します。スピーカーに向かって話しかけるとインターネットを通じてAIアシスタントが指示を解析し、質問やお願いに対応してくれます。 

スマートスピーカーの機能

スマートスピーカーの特長は、スマホやタブレットでできることの多くが音声を用いてハンズフリーでできるという点です。 

「○○が聞きたい」「○○を再生して」と声をかけるだけで音楽・動画を再生してくれたり、予定の入力、確認を音声で行えるスケジュール管理の機能も搭載されています。 

また、メールやチャットアプリの操作、インターネットでの検索、サイトやニュースの読み上げなどスマートスピーカーの機能は多岐にわたっています。 

それに加えて近年は、自宅にあるスマート家電と接続することで、音声を用いて家電や照明を起動、操作することができます。手がふさがっているときや疲れていて動きたくないときなどにも操作ができるという魅力があります。 

スマートスピーカーの仕組み

では、具体的にスマートスピーカーがどのような仕組みで動いているのか解説していきます 。

音声認識

スマートスピーカーは、「OK,Google」や「Hey,Siri」などの呼びかけに応じ、入力された音声をデジタルデータに変換します。そのデータを過去の学習パターンと照合し文章を決定していきます。 

また、スマートスピーカーはユーザー個人個人の声質や音量、イントネーションの特徴を判別することで、だれが話しているかまで正確に判断することができます。

音声認識の詳しい説明はこちら

クラウドへの転送

音声認識がなされたらデータがクラウドサービスに転送されます。 Amazonなら「Alexa」、Googleならば「Google Assistant Service」というクラウドを利用しています。 

クラウドのAIがその内容を分析することで、スマートスピーカーへの質問や要望の対応を決定します。 

AIシステムにデータは集約され蓄積していき、それをAIが細部まで分析するため、データが増えれば増えるほどスマートスピーカーの性能は向上していきます。 

タスクの実行

その決定がもう一度スマートスピーカーに送られ、ユーザーの質問への応答や家電の操作といったタスクが実行されます。 

スマートスピーカー紹介

Google Nest

GoogleのAIアシスタント「Googleアシスタント」を搭載しておりGoogleの他サービスとの連携がしやすい。GoogleマップやGoogleカレンダーなどの機能をよく使う人に適しています。

Amazon Echo

EchoはAmazonが提供するAIアシスタント「Alexa」を搭載したスマートスピーカーです。 

Amazon Prime Video やAmazon Prime MusicなどのAmazonサービスとの連携が容易な点が魅力です。 

また、Alexa独自の特徴がスキルの拡張を行うことができるという点です。設定に応じて、タクシーが呼べるようになったり、出前が注文できるようになったり、カラオケなどを楽しむこともできるようになります。 

LINE CLOVA

CLOVAはメッセージアプリで有名なLINEが手掛けるスマートスピーカーです。かわいらしいデザインとLINEの送受信や読み上げに対応している点が特徴です。 

また、童話の読み聞かせなどの独自の機能も搭載しています。

HomePod

HomePodはAppleが開発したモダンでスタイリッシュなデザインを特徴とするスマートスピーカーです。iPhoneやiPadとの互換性が非常に高く様々なアプリの操作が可能で、お手持ちのデバイスとシームレスな連携をとれることが魅力。また、複数台設置することで別々の音楽を流したり、部屋間での声のやり取りが可能になります。 

まとめ

スマートスピーカーを利用することでインターネットや家電の操作など様々な機能をハンズフリーで利用できます。音声認識やAIの性能はますます向上し、スマートスピーカーはもっと便利なものとなるでしょう。ぜひこの機会にスマートスピーカーの利用を検討してみてはいかがでしょうか。