Relay Therapeutics

企業・サービス概要

Relay Therapeutics は、コンピュータの能力と「タンパク質の挙動」に関連する最新の実験的なテクノロジーを組み合わせて画期的な新薬発見エンジンを生み出すマサチューセッツ州ケンブリッジで2016年に創業したバイオテクノロジースタートアップです。

タンパク質の挙動、そしてその挙動と相互作用がどのようにその働きに関連するのか、さらにこれが人体中での病気の形成にどう影響を与えるのかに着目しており、その中でも主にがんを対象とする低分子治療薬の研究・開発に従事しています。同社のDynamoプラットフォームは、たんぱく質の構造と運動の差別化に注力し、最先端の実験や計算によるアプローチを行うことで、さまざまなたんぱく質をターゲットとする薬物を発見することを実現しています。

こうしたタンパク質の動的な性質を考察することで同社は新たな治療法を発見し、がんのみならず、最終的にはすべての病気の様態に対するプログラムを模索しています。2018年には、ソフトバンク・ビジョン・ファンド主導で、4億米ドルもの資金を調達することに成功しました。

AI分野におけるポイント

同社が提供するDynamoプラットフォームは、タンパク質の動きと機能に関する比類のない洞察を活用して、新しい創薬パラダイムを作成しています。特に、機械学習を用いた格子シミュレーションにより、複数の分子または同じ分子の複数のコピーを同時に評価し、分子動力学法の取り組みの規模を拡大することができます。

こうした機械学習の技術を搭載するコンピュータを使った、よりいっそう強力かつ実験的な新薬発見ツールを導入することで、以前は創薬が困難だった標的タンパク質に挑むことが可能となったのです。

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