Micron Technology(マイクロン・テクノロジー)

企業・サービス概要

企業概要

 半導体製造会社。ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)、NANDフラッシュメモリ、NORフラッシュメモリ、相変化メモリ、FLCOSマイクロディスプレイ、マルチチップパッケージ製品、相補型金属酸化皮膜半導体(CMOS)イメージセンサーなどの半導体デバイスを提供しています。同社は、1978年に、デニス・ウィルソンとダグ・ピットマンとジョー・パーキンソンの3人のエンジニアおよび弁護士であったウォード・パーキンソン(初代CEO)により、モステック向けの半導体製品の設計会社としてアメリカ合衆国アイダホ州ボイシ市の西部にあった歯科医院の建物の地下室にて創業されました。

なお、同社は、2012年から毎年連続でTop100グローバル・イノベーターに選ばれ、研究開発では2014年時点で世界第8位と多額の投資を行っています。 同社は、ガートナーから発表された2014年の半導体メーカー売上高ランキングでは、垂直統合型デバイスメーカー (IDM) としては世界第4位の市場シェアを持ちます。また、インテルと共同設立したIM・フラッシュ・テクノロジーズがフラッシュメモリの製造を行っています。 さらに、KTIセミコンダクターの買収で既にDRAMの開発研究拠点を築いていた日本で、更にエルピーダメモリを買収したことで、メインフレーム・ワークステーション・PCなどの汎用DRAMの他に、モバイル用のDRAMもラインナップに加わりました。

サービス概要

 同社のメモリ技術のポートフォリオはダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)、ネガティブAND(NAND)フラッシュおよびNORフラッシュを含み、ソリッド・ステート・ドライブ、モジュール、マルチチップ・パッケージ及びその他のシステム・ソリューションの基礎です。同社は4つの事業区分により構成されます。計算・ネットワーキングビジネスユニット(CNBU)事業はコンピューティング、ネットワーキング、グラフィックス及びクラウドサーバ市場向けに販売されるメモリ製品を含みます。

モバイルビジネスユニット(MBU)事業はスマートフォン、タブレットなどのモバイルデバイス市場に販売されるメモリ製品を含みます。記憶事業ユニット(SBU)事業はエンタープライズ、クライアント及びリムーバブルストレージ市場に販売されるメモリ製品を含み、Intel/Micron Flash Technology(IMFT)合弁会社を通じてIntelに販売される製品を含みます。組込みビジネスユニット(EBU)事業は自動車、産業、家庭及び家電市場に接続されたメモリ製品を含みます。

AI分野におけるポイント

  • GDDR6は人工知能計算エンジンの原動力となる、必須のメモリ帯域幅を提供する基盤技術であり、自動運転車が責任をもって行動し、NHSTAが定める業界安全基準に従い安全性を確保する能力を支えます。メモリ帯域幅が豊富な自動計算プラットフォームは、自動運転アルゴリズムの継続的な進化と改良を可能にしています。
  • AI/ディープラーニング分野での事業拡大を狙い、スタートアップ企業のFWDNXT社を買収しました。
  • マイクロンの高度メモリと、FWDNXT(フォーワードネクスト)の人工知能(AI)ハードウェアおよびソフトウェア技術を統合することで、特にIoTやエッジコンピューティングなどのデータ解析に必要とされるディープデータ解析ラーニング・ソリューションの開発が可能になります。今回の買収により、Micronはコンピューティング、メモリ、ツール、ソフトウェアを包括的なAI開発プラットフォームに統合します。このプラットフォームは、AIワークロード向けに最適化された革新的なメモリの開発に必要とされる主要基盤を提供します。
  • MicronのDLAテクノロジーは、幅広い機械学習フレームワークとニューラルネットワークをサポートし、使用が容易なインターフェースで大量のデータを素早く処理できる、使いやすくソフトウェアのプログラムが可能なプラットフォームを提供します。

詳細はこちら