近年、AIが私たちの生活においてますます重要な存在になっています。
その一方、持続可能でエネルギー効率が高く、地球規模の需要に対応できる拡張性を持たせるには、多くの技術的な課題が存在するのも事実です。
これらの課題に取り組むためのAI研究・教育施設として、カリフォルニア大学とMeta社が、『USC ECE-ISE Meta Center for Research and Education in AI and Learning』を設立しました。
この施設は、AIアルゴリズムがハードウェアとどのように相互作用するかについての理解を深め、それを未来のエネルギー効率の高いオープンソースのAI/MLシステムの設計に役立てることを目指しています。
さらに、透明性の高い信頼のおけるAIシステムを作るため、研究と等しく教育の場を設けることも目標としています。
研究面においては、AIアルゴリズムとハードウェアプラットフォームの相互作用のベンチマークと評価技術、そしてAIのための計算最適化アルゴリズムの開発を研究テーマの中心に据える予定とのことです。
教育面においては、学生を対象に電気・コンピュータ工学や機械学習とデータサイエンスのプログラム、アナリティクスやその他の関連プログラムに関するカリキュラムと実習の機会を設ける予定になっています。
この教育の目的は、データサイエンス、機械学習、情報処理の理論、手法、応用に焦点を当てた厳しいトレーニングを提供することと、最適化、統計、機械学習を組み合わせて、今日のデータ駆動型社会における実際の問題を解決することにあります。
また、多様な学生へのアウトリーチを充実させるために、さまざまな取り組みを行っていく予定です。
その一環として、学生にMLシステムの設計をより実践的に経験させるための夏季インターンシップ・プログラムやワークショップ、学生がメンターや業界のリーダーにアクセスしやすくするための年次シンポジウムやポスターセッションなどが予定されています。