ボルボは、人工知能(AI)を利用した検査システムをディーラーへ導入すると発表しました。
このプログラムは米国東海岸で開始されますが、最終的には全米のディーラーのサービス部門の大部分にこの機能を導入したいとしています。このAI技術は、UVeyeというイスラエルの企業が提供するものです。このカメラベースのソリューションは、数秒で検査を終えることができ、ディーラーの査定にかかる時間を大幅に短縮することができます。UVeyeは、3つの異なる検査システムを提供しています。1つ目の検査システム「ヘリオス」は車体の下回りを、二つ目の検査システム「アルテミス」はタイヤの品質と空気圧を、3つ目の検査システム「アトラス」は360度スキャンして車体の損傷や表面の錆をチェックします。また、下取り査定のスピードアップや、車両診断レポートの作成も可能です。
実はボルボは以前からUVeyeに目を付けていました。2019年半ば、ボルボ・カーズ・テック・ファンドはイスラエルのスタートアップへの2件の投資を発表しましたが、そのうちの1つはUVeyeでした。また、もうひとつのスタートアップはAIベースのプラットフォームの「MDGo」であり、車両の衝突データと医療知識を組み合わせて、衝突現場に到着した際にどのような怪我が予想されるか、最初の対応者に警告します。