AIがマッチング相手を提示してくれるのはお節介なサービスなのか、はたまた…?

マッチングサービスがどれほど素晴らしいものか皆さんはわかりますか?

“マッチング”と一口にいっても、様々な種類があります。取引相手とのマッチング、採用におけるマッチング、はたまた婚活におけるマッチング等々…これら全てマッチングの一環になります。では、これらのマッチングサービスはどういった点が素晴らしいのでしょうか。

この記事では、マッチングサービスのどういったところが素晴らしいのかに始まり、AIを導入することで従来のサービスよりどんな優位性があるのか、そして個々のサービスはどのように展開しているのかまで紹介します。順を追って紹介するのでぜひご覧ください。

マッチングサービスの素晴らしさ

そもそもの定義として、“マッチング”とは、各々が設定した条件が合致し、お互いに利益をもたらす状態のことを指します。

では、マッチングサービスのどういった点が素晴らしいのでしょうか。冒頭であげた3つの事例を取って説明します。

1.取引相手とのマッチング

新規事業の創出を図る際に、自社だけでは多大なコストがかかってしまうため、その分野で突出している他企業と協業するということはよくある話です。

その際、気を付けなければならないことは、自社だけでなく、相手企業にとっても利益があるようなWin-Winの関係である必要があるということです。

ビジネスパートナーを探すとなると、各々が持ちうるコネクションをもとに繋がるのが定石ですが、それでは本当に求めている相手が埋もれている可能性が高いのです。

そこで役立つのがマッチングサービスなのです。

2.採用におけるマッチング

「人材を採用する」または「会社に入る」ということは企業、人材双方にとって重要なことであることは言うまでもありません。

企業にとっては、優秀な人材が入ってくれることで企業全体の価値が向上し、人材にとっては、自分が求める条件で仕事をすることができるといった利点がそれぞれあります。しかしながら、企業と人材とのマッチングが正確に成立しなければ早期離職に繋がり、どちらにとっても不利益を被ることになります。

そのため、採用にとって最も重要なことはお互いが求める条件のミスマッチをなくすことであり、それに役立つのがマッチングサービスなのです。

3.婚活におけるマッチング

結婚というイベントは人生で最も大きいイベントの一つであるため、パートナーを選ぶことも重要であることは言うまでもないでしょう。しかしながら、今までの例とは異なり、婚活におけるマッチング対象者は桁違いに範囲が広くなっています。

結婚に際して設定した条件を満たす相手と出会うことは至難の業です。学校や職場、婚活イベントなど決められた狭いコミュニティの中でだけ判断するのは良いことでしょうか。もしかすると貴方が求める結婚相手は街中ですれ違っているのかもしれません。

そこで、個々が求める条件を満たすような、本来出会うこともなかった新しいパートナーを探すことができるのがマッチングサービスなのです。

マッチング×AIの仕組み

マッチングサービスがどれほど素晴らしいかお分かりいただけたでしょうか。ここからは、AIを導入することで従来のサービスよりもどんな優位性があるのかについて説明します。

これまでもビジネスパートナーや結婚する相手をマッチングさせるサービスは存在しましたが、両者を仲介するのは人間や、あらかじめ人間によってプログラムされた機械でした。

まず、人間が直接仲介するのには限界があります。人材不足がますます加速していく今後においてますます厳しくなっていくでしょう。一方で、プログラムされた機械が仲介すると、条件を満たさないものは無条件にはじかれてしまいます。

そこで、AIを導入することによってその2つの弱点をカバーすることができます。一度AIを導入すれば24時間365日休むことなく稼働でき、データを蓄積する度に学習していくため、たとえ条件から漏れたものでもAIの判断で、マッチング可能性があるものをレコメンドしてくれるのです。

個々のサービスの展開

ここからは、今まで挙げてきた3つのサービスについて紹介していきます。

取引相手のAIマッチング

AIを搭載したビジネスマッチングサービスとして既に展開されているものとして、スワイプ方式のサービスがあります。毎日10人のビジネスパーソンをレコメンドしてくれ、各々のレコメンドに対してYes/No という二択のスワイプを行います。そのスワイプ結果をAIが分析し、次の日のレコメンドに役立てより要求にあった相手とのマッチングを実現させる仕組みとなっています。

さらに近年注目されているのが経営者専用のマッチングサービスです。自分の経歴を記したプロフィールを作成し、今後はどういった分野とのビジネスを考えているのかといった目的を記すことでそれに見合った企業をAIがレコメンドしてくれ、マッチングさせる仕組みとなっています。

採用におけるAIマッチング

AIを搭載した採用におけるマッチングサービスとして、職務経歴書や行動データから、求人に合う求職者を抽出するサービスといったものがあります。

このサービスでは、求職者と企業とのミスマッチを極力なくすために、応募者の人物像と社風とがマッチングするかどうかをAIが分析してくれます。

また、転職顕在層だけでなく転職潜在層にスポットを当てたサービスもあり、最適な候補者をレコメンドしてくれるだけでなく、SNSなどをAIがリアルタイムで分析し、「転職しそう」とAIが判断した時に通知をしてくれるといった機能も備えています。

婚活におけるAIマッチング

AIを搭載した婚活におけるマッチングサービスとして、各々が希望する条件や過去の行動履歴をAIが分析しパートナーをレコメンドしてくれるものがあります。年齢や年収など数値化できるデータのみならず性格や価値観なども分析できるようになっており、人間が仲介するマッチングサービスと大差ないものになっています。

まとめ

以上、マッチング×AIの紹介でした。この記事では、マッチングサービスの素晴らしさを紹介し、AIをそこに絡めることで従来のサービスより優れたものになることを紹介しました。今まで、マッチングサービスの優位性を知らなかった方、知っていても抵抗があった方が多いかと思います。しかしながら、AIを用いたマッチングサービスを活用することで合理的かつ潜在層へのアプローチも可能となることがわかったはずです。データが蓄積されることでますますAIは賢くなりマッチング精度もますます上がるはずです。

近い未来、AIを搭載したマッチングサービスが完全に構築されビジネスや婚活の合理化がさらに進むと予想されます。今後の発展に期待しましょう。