近年、スーパーマーケットやコンビニなどの小売店におけるAIを活用したスマート決済が注目を集めています。最近では、AIを搭載したチェックアウトプラットフォームSupersmart社がMillenium Food-Tech の支援を受け、1000万ドルの資金調達を達成しており、今後もAIを活用したスマート決済市場が拡大していくことが予想されます。
Supersmartの技術は、店舗の出入口に設置された独自のスキャンユニットによって、買い物客がより速くスーパーマーケットに出入りすることを可能にします。AIやカメラ、重量センサーなどを用いて、レジを使わずに顧客の購入品を確かめているのです。顧客はアプリや専用のペイステーションで支払いを済ませ、3秒以内にドアを出て行くことができ、レジに並ぶ手間から完全に開放されます。
この技術は、すでにドイツのスーパーマーケットチェーンEdeka、Selgros、Metroや東欧の小売店で採用されており、現在は米国でも導入が進んでいるほか、イスラエルでは食料品チェーンOsher Adで見ることができます。
このように、各国でAIを活用したスマート決済システムが導入されていますが、この流れは今後も継続して大きくなることが予想されます。その理由は、小売業界の人材不足の問題や新型コロナウィルス感染拡大の問題を解決する一助となることが期待されるからです。
AIを活用したスマート決済システムによってレジの省人化・無人化が実現できれば、人材不足問題を軽減することができます。また、新型コロナウィルス感染拡大の影響で接触の機会が制限される現在において、レジの省人化・無人化は感染防止に大きく貢献することが予想されます。