プロサッカークラブがAIを活用して選手のケガを防止

プロスポーツの世界において、怪我は選手だけでなく、チームにとっても大きな痛手となります。そこでロサンゼルス・フットボール・クラブ(LAFC)は、人工知能技術を活用し、選手が怪我をするのを未然に防ぐ取り組みを行っています。

*人工知能について詳しく知りたい方は、↓の参考記事をご参照ください。

LAFCは、パロアルトを拠点とするベンチャー企業Zone7 Technologies Inc.と提携し、プロスポーツ選手の怪我の危険要因を分析・特定するためのAIプラットフォームを開発しています。

LAFCのパフォーマンス・ディレクターであるGavin Benjafield氏は、この技術は非接触型の怪我の予防に特に有効であると述べています。非接触型の怪我は、筋力トレーニングやコンディショニングの不足、試合や練習後の選手の回復時間が不十分であることが原因であることが少なくないためです。

このプラットフォームは、選手の健康やトレーニング、コンディショニングに関するデータを収集・分析するためにチームがすでに使用している技術ツールと統合される予定です。

Zone7のCEOであるTal Brown氏は、同社のプラットフォームは、チームがすでに収集しているパフォーマンスや医療データを「取り込み、整合させる」ことで、「人間の目には見えない特定のリスクパターンを明らかにする」ことができると述べています。Zone7によると、同社のプラットフォームは、National Football LeagueやEnglish Premier Leagueのチームなど、すでに多くのプロスポーツ団体で採用されているとのことです。

またBenjafield氏によると、このプラットフォームは、練習や試合中に、どの選手がより多くの休息や回復時間を必要とするかを判断するためにも利用できるそうです。