2021年12月20日、自律走行車業界の安全性に関する世界有数の認証機関であるTÜV SÜDは、テストドライバーの選定、トレーニング、監督手順に関わるArgo AIの手順が、自律走行車安全コンソーシアム(AVSC)のベストプラクティスとSAE Internationalの安全路上試験に関するJ3018規格に適合しているかを確認するために、Argo AIの監査を実施しました。
TÜV SÜDの試験の結果、Argo AIはAVSCとSAE InternationalのJ3018で示された業界のベストプラクティスと基準を満たし、Argo AIの4週間の「自律走行システム試験専門家」認定トレーニングプログラムがこれらの適用基準に適合していると発表しました。
Argo AI はGoogleとUberの自動運転プログラムの研究者であるBryan SaleskyとPeter Randerによって2016年に共同設立された自動運転技術会社で、自動運転システム(SDS)の開発を行っており、現在、米国の6都市とドイツの2都市でテストを行っているグローバル自律走行車の運転能力を監督しています。
Bryan Salesky氏は、「安全性はArgo AIの基本的な価値観です。自律走行車のテストでは、従業員だけでなく、道路を共有する地域住民の安全も確保したいと考えています。セーフティクリティカルな製品の開発には、近道はありません。」と語っています。
現在、自律走行車のテストドライバーの安全性に関する監視は、自動運転業界では義務付けられていませんが、Argo AIは自社の取り組みが業界標準と一致していることを確認するために、TÜV SÜDの自主監査を受けたといいます。
TÜV SÜDの自動運転担当副社長である Christian Gnandt氏は「米国では現在、公道での自動運転車のテスト許可に先立つ第三者評価の法的要件はありません。それでもArgo AIがTÜV SÜDに評価を依頼したということは、自律走行車の安全性に対する同社のコミットメントと、自律走行車分野における当社の専門性に対する信頼の証です」と述べました。