世界初のオープンサーチエンジンを掲げるYou.comが11月9日、パブリックベータ版の公開を発表するとともに、SalesforceのCEOであるマーク・ベニオフ氏が主導し、Breyer CapitalやSound Venturesなどが参加する投資ラウンドで2,000万ドルの資金調達を行いました。
Richard Socher氏とBryan McCann氏によって2020年に設立されたYou.comは、AIを活用した自然言語処理(NLP)を活用することで、検索クエリ(ユーザーが検索したときに実際に使用した単語や単語の組み合わせ)を理解し、結果をランク付けできるとのことです。
*自然言語処理技術について詳しく知りたい方は、↓の参考記事をご参照ください。
このプラットフォームは、ウェブ上の検索結果を要約し、ユーザーが検索結果のページを離れることなくタスクを完了できるようになっています。例えば、You.comのWebサイト上で検索画面を示しながらニュースやGitHubのチェック、そしてツイートの作成まで、すべてを1つの場所で行うことができます。
また、You.comは「ゼロトレース」、すなわち広告なしのシークレットモードを選択できるようになっています。
そして、このプラットフォームは個人情報を販売することも、ユーザーをインターネット上で追跡することもありません。広告の導入はあっても、「プライバシーを侵害するターゲット広告」が提供されることはないと言われています。
世界の検索市場におけるGoogleのシェアは、過去10年間の大半で90%以上を維持しています。 このような状況下でRichard Socher氏は、Google一強時代を崩壊させるべく、革新的な検索プラットフォーム You.com の開発・提供を目指しています。