企業・サービス概要
Zymergenは、2013年に設立されカリフォルニアに本社を置く、機械学習、ビッグデータ、人工知能の分野を専門とするバイオテクノロジー企業です。同社はゲノミクスと機械学習を応用した遺伝子組換え微生物の設計、製造および研究を手がけており、ザイマージェンの工場では遺伝子を組み替えた微生物を活用して樹脂素材や蛋白質を効率的に生産するための量産化開発が行われていますが、この遺伝子組換え微生物の作成は機械学習を用いたAI搭載ロボットにより自動的に行われています。
同社の顧客にはFortune 500の企業や、アメリカ国防総省の機関であるDARPA(国防高等研究計画局)などが含まれ、顧客の規模や質でも競合企業に大きな差をつけています。
さらに2016年、ソフトバンクなどから1億3,000万ドルを調達することに成功しました。
AI分野におけるポイント
Zymergenが成功している要因として、AIの利活用が挙げられます。同社ではAIとロボットを組み合わせて遺伝子の組み換えを行う実験を自動化しています。AIを搭載したロボットを使うことで圧倒的に作業効率が早くなり高効率かつ正確に実験を行うことができます。
さらに、電子製品向けの高性能のフィルムやプリント基板やタッチセンサーをカバーするフィルム、OLED(Organic Light Emitting Diode:有機EL)などのディスプレイも曲がるようなものの開発も行っています。こうしたフレキシブルな光化学用のフィルムといった今までに存在していないもの、新素材そのものを開発しているのです。
こうして開発にAIを活用することによって多大な開発費用を抑え、開発期間を短縮することができるのです。